どんな仕事がしたいか分からないけれど、今の職場を離れたい!すぐに転職したい!
そんな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
私も夢があったわけではなく、勤めている企業を離れたい気持ちから転職活動を始めました。
私は、転職サイトの登録~上司への退職報告までの転職活動を3か月以内で行うことができました。
現在、その転職先で4年以上楽しく働いております。
転職活動を素早く成功させた転職術を「前編/見極め編」「後半/実践編」に分けてご紹介します。
ぜひ最後まで見ていってください。
今の仕事の不満を箇条書きで書き出す
まず、一番初めにしていただきたいことは「今の仕事の不満を箇条書きで書き出すこと」です。
目安は5~10個、多ければ多いほど良いです。
書き出すことで「ストレス発散」でき、「私はなぜこんなにも不満なのか?」頭を整理することができます。
私の転職時の不満とその時の感情を書き出してみました。
感情部分は少し荒っぽい書き方ですが、心の叫びとして読んでいただけると幸いです。
私が転職を決意した悲劇については、こちらをご覧ください。
事務職の月給がたった7年で2倍になった経験とその方法【年収編】
<不満の箇条書き ~えま編~>
①一般職を続ければボーナス3割カット
⇒やってられない!
②営業職が事務もする方針へ移行
⇒契約を取る営業職が事務をしたら営業をする時間が減る。
誰が売上を上げてくれるのか?方針に納得できない!
③業務改善の提案をしても、なかったことのように流されてしまう
⇒やりがいを感じられない!
④仕事を頑張っても頑張らなくても評価は一緒
⇒おかしくない?やりがいなし!
⑤部長は「ゴマすり&ただの転送屋」
⇒頼りにならない!
⑥新入社員に対する先輩女子の陰口がひどい
⇒ストレスに耐えられない!
⑦社員同士の内輪飲み会と社内不倫が多い
⇒視野が狭い人が多いのでは?尊敬できない!
⑧顧客管理システムが古い
⇒「インスタ映え」がユーキャンの流行語大賞に選ばれた2017年に、時代遅れではないのか?

不満を解消してくれるのは、どんな企業?
次に、この不満を解消してくれる企業はどんな会社なのか?を考えます。
まず、箇条書した不満をよく眺めて「不満の根源」を探します。
眺めているうちに、いくつかの不満は集約できることに気がつきます。
例をもとに見ていきましょう。
●なぜボーナスが3割カットになるのか?なぜ営業が事務もするのか?(①②の集約)
⇒人事通知の「女性事務職の営業化」が原因。
●なぜ提案が流れるのか?なぜ評価されるべき仕事をした人もそうでない人も評価が一緒になのか?(③④の集約)
⇒変化したくない「現状維持」文化が根付いているから。
●部長、先輩女子、社内不倫、内輪飲みについて、なぜストレスを感じるのか?(④⑤⑥の集約)
⇒尊敬できず、一緒に働きたい先輩像ではないから。
●顧客管理システムはなぜ古いままなのか?(⑧について)
⇒会社に根付いた現状維持文化とシステム導入資金不足が原因。
ここで大切なことは、会社を客観的に見ることです。
私の勤めていた企業の場合、根本的なストレスの原因は以下の3つだとわかりました。
(原因)
・現状維持が根付いた会社だから
・資金力不足だから
・向上心と危機感のある私と会社の体質があっていないから
では、どんな会社ならこの原因を解消してくれるのか?原因を逆転させます。
(逆転)
資金力があり、現状打破、今勢いのある企業へ転職すること
ここで、こう思った方はいませんか?
「や、あなたみたいに向上心ないし!」
「向上心ある人は転職成功するだろうけど、ない人はどうしたらいいの?」
そんな方のために、私と違うタイプの方の例を書いてみます。
【タイプ1】人と話すことは苦手、黙々と単純作業がしたい
⇒在宅勤務出来る仕事なら、人に声をかけられず集中して作業ができる。
⇒黙々と作業するには、少し人手不足の会社入社すればいい。
人と話している暇もなくなることを期待する。
【タイプ2】細かい事務作業は苦手、人と会って話をするのは好き
⇒人と話す仕事をWEB検索して研究します。
そして、WEB検索で気になった仕事をする友人やTwitterで仕事内容を教えてもらう。
その上で、業界・業種を絞る。
(営業職なら、事務職がしっかりサポートする体制の会社を選ぶ など)
【タイプ3】残業から解放されたい、定時に帰れる仕事なら頑張れる
⇒売上が伸びている会社、設立が古すぎず新しすぎない会社を選ぶ。
設立の新しい会社の場合、仕事が多く残業が増えやすいです。
設立が古すぎる場合、残業文化が根付いている可能性があります。
(目安は週40時間労働制が制定された1993年以降設立の会社です)
【タイプ4】給料が安すぎる、たくさん給料をもらえればそれでいい
⇒商品単価の高い業界を選びましょう。
100円均一の企業と不動産会社では、1つの商品を売るのにかかる人件費はほとんど一緒なのに、売上は何千万円と異なります。
会社が儲かっている企業でないと、高い給料を支給することはできません。
【タイプ5】一人でやる仕事は出来ない、チームや相談相手がいる仕事なら頑張れる
⇒ノルマのある仕事は、自分との闘いになるため孤独を感じやすい。
働く場所に同僚がいるオフィスワークやお客様が来店される仕事業種を選びましょう。
自分の場合どうなのか?じっくり眺めて探してください。
エージェント企業を2社登録する
ここでようやく、転職サイトへの登録を始めます。
転職方法はいくつかあると思いますが、私のお勧めは「転職エージェント」に登録することです。
転職エージェントを使用するメリットは「エントリーシートを企業によって書き換える必要がないこと」「入社希望の企業との面接前・辞表の出す際の伝え方の相談に乗ってくれる」等です。
私が実際に転職時にお世話になったエージェントは「マイナビエージェント」です。
サポート体制がしっかりしていて、とてもおすすめです。
詳細は「事務職の月給がたった7年で2倍になった経験とその方法【転職編】」にてお話いたします。
完成次第、リンクを貼りますのでお楽しみに。
そして、マイナビエージェント以外にもう1社、エージェント登録をしてください。
「担当との相性」や「エージェント企業のサポート体制」も、エージェント企業によって異なります。
1社のみに登録せず、比較することでエージェントの良し悪しを見極めましょう。
「エージェントにとっての私」と「私にとってのエージェント」
転職エージェントに登録すると、数日以内に転職エージェントより連絡が来ます。
まず、転職希望者の担当となるエージェントさんとの電話面談・オンライン面談の日程を調整します。
日程が決まったら、面談をするわけですが・・・
転職を早く成功させるには、この面談が非常に重要です。
なぜかというと「エージェントさんから見た私の第一印象」がとても大事だからです。
エージェントさんは「私をどこかの企業に転職させること」がノルマです。
つまり、エージェントさんから見て私は「実績を上げるための候補のひとつ」に過ぎません。
エージェントさんも暇ではありませんし、担当する転職希望者の内「すぐに転職できそうな人」に労力を注ぐのは容易に想像ができますね。
つまり、面談で「この人は強みを生かしてちゃんと仕事をしそうだし、こんな企業を紹介するといいかも」とイメージしてもらうことが大切です。
とはいっても、これだけを聞くと「背伸びして自分を良く見せてしまう」可能性があります。
あくまで等身大の私を理解してもらって転職しないと、転職してから苦労することになります。
では、どうでればいいのか?
「面談中にエージェントさんと親友になり、親友に恋人を紹介してもらう」と考えてみるのです。
親友は、私の良いところも悪いところも、よく理解してくれていますよね。
素敵な恋人を紹介してもらうには、親友から見て私は「良いところ8割~7割・悪いところ2~3割」くらいの印象でいることです。
「悪いところもあるけれど、良いところの方が多い」のであれば、素敵な恋人を紹介してもらえるでしょう。
転職の場合も同様に考え、自分を飾りすぎず「前向き発言8割~7割・後ろ向き発言2~3割」で面談に挑みましょう。
そして、エージェント登録前に「不満の箇条書き」と「不満解消する企業のイメージ」をしっかり準備しましょう。
エージェントの担当が休みの日こそチャンス!企業を見極めろ!
エージェントさんが企業を紹介してくれるようになると、エージェントさんに電話をかけ質問することがあります。
電話した時にエージェントさんが休みの場合、エージェント企業によって対応方法が異なります。
「担当の○○さん休みなので、明日担当者から電話しますね」と終ってしまうのか、「担当の○○さん休みなので、要件伺います」なのか。
その場で対応してくれる場合、「私の情報を他の担当者も閲覧できる環境が整っていて、休みがとりやすい」ことになります。
担当者から折り返す場合、休み明けの担当者の仕事量は膨大で休みを取りづらく、仕事が辛くなりますよね。
電話をした転職希望者にとっても、疑問や不安はすぐに解消された方がいいです。
電話を取ってくれた担当者によるところもあると思いますが、何度か電話して毎回折り返しするエージェント企業だとわかれば、他のエージェント企業を使うのも手かもしれません。
企業分析の4ステップ
エージェントから企業を紹介されたら、仕事内容・勤務地・給料・休日休暇など気になる部分を確認すると思います。
ここでは、気になる部分以外に見るべき【えま流 企業分析の4ステップ】をご紹介します。
●企業理念のチェックする
まず、紹介された企業のホームページを開きます。
トップページ・会社概要・事業内容・企業情報などに大きい文字で書かれている「スローガン」を確認します。
スローガンは、会社が進んでいく方向性を表していますので、とても大切です。
実際の企業スローガンを一部抜粋しましたのでご覧ください。
「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」
「すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を創造します」
「自由でみずみずしい発想を原動力に すばらしい夢と感動 ひととしての喜び そしてやすらぎを提供します。」
「Be a partner ~お客様の良きパートナーになること~」
この4つのスローガンをみて、どう思いましたか?
上から3つは企業がお客様に対して何を提供するかしっかり描かれていますが、最後はとても曖昧です。
実は、上から順番に「株式会社メルカリ」「コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社」「株式会社オリエンタルランド(ディズニー)」、4つ目は私の前職のHPより抜粋しています。
しっかり見てみると、ホームページにも選ぶべき企業のヒントが隠れているんです。
●企業方針と事業内容のチェックする
企業理念のチェックを行ったら、企業方針と事業内容を確認します。
転職候補の企業がどんな事業で利益を上げているのか、確認することはとても重要です。
商品単価が高ければ、給料は高くなりやすいです。
また、仕事をもらい続けるための仕組みやネットワークが書かれていると、転職先としていい候補になります。
企業方針と事業内容を読んで、この企業に将来性があるか?曖昧な表現でごまかしていないか?見極めましょう。
●退職者の口コミを参考にする
転職をする際、企業のマイナス部分の情報を得るのは困難です。
エージェントや転職候補先に直接聞かずに調べる方法は「退職者の口コミ」を見ることです。
調べる方法は、Google検索にて「企業名 口コミ」と入力するだけです。
退職者のコメントなので、読んでいると「この会社はやめた方がいいかも」と思ってしまいます。
ですが、退職者は復讐するくらいの気持ちで口コミに書いているため、すべてを鵜呑みにしてはいけません。
多くの口コミを読んで、「働きやすさ・企業に根付く文化・給料や上司の良し悪し」をチェックしましょう。
多くの退職者が同じような口コミをしている場合は、要注意です。
●身動きのとりやすい従業員数・企業歴を選ぶ
従業員数が多く企業歴が長いと、今までのやり方を変更できず、デジタル化が進みづらい可能性があります。
また、自分のできる仕事が末端になり、経験値を上げるのに時間がかかってしまいます。
さらに、規模が大きいことで自分の意見を通しにくいことも考えられます。
ただ、従業員数が少なく企業歴が短いと「ベンチャー」に分類され、かえって仕事が大変になります。
目安としては「従業員数150~500人、企業歴10年~30年」が身動きのとりやすい企業だと考えられます。
【見極め編】の総まとめ
自分自身の不満・エージェント・転職候補企業など、様々な色々な見極め術をご紹介しましたが、いかがでしたか?
この見極め編でお伝えしたいことは、しっかり自分自身を知って自分に合う企業像を探すことです。
エージェントにとって良いお客様となり、自分に合った企業を紹介してもらいましょう。
そのためにも、「自分はどんな風に働きたいのか」事前準備に時間をかけましょう。
そして後編では 転職活動を素早く成功させるポイント10選【実践編】と称し、「エントリーシート・面接・退職」までのポイントをご紹介しています。
ぜひ、ご覧ください!

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