つみたてNISAをはじめてみたものの、正直よくわからない…
おすすめ銘柄を買ってみたけど、本当にいいのかな…
と悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか?
そういう方のために、つみたてNISAの選び方のポイントを、楽天証券のスマートフォン画面「eMAXIS Slim全世界株式 オール・カントリー」を使って解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
信託報酬は安いものを選ぼう
投資信託を選ぶ中で、1、2を争うほど大切な信託報酬についてご説明します。
信託報酬とは、投資信託の運用や管理にかかる費用のことで、保有期間中、積み立てた金額から日々差し引かれるお金のことを言います。
購入した投資信託が順調に成長していっても、成長せず下落していっても差し引かれてる信託報酬割合は一緒です。たった1%と思わず、少しでも安い信託報酬を選びましょう。
投資信託を選ぶ中でおすすめの信託報酬は~0.2%台です。
話題になっているバランス型の投資信託・ロボアドバイザー・アクティブファンド・銀行や証券会社の窓口で勧められるファンドは人件費がかかるため信託報酬が高く設定されています。
信託報酬は必ず確認して購入しましょう。すでに購入している方は、追加での積み立ては避け、ほかの商品を積み立て始めましょう。
楽天証券の画面の場合、ここから確認できます。
「手数料・詳細タブ」→「手数料・諸費用」→「運用管理費用(信託報酬)」

再投資型を選ぼう
分配金の選択は2種類「再投資型」と「受取型」があります。違いは次の通りです。
再投資型 | 分配金相当の金額を自動で追加購入します |
受取型 | 分配金額を現金で受け取ります |
分配金を受け取りたくなりますが、分配型はお勧めしません。
15年や20年の長期投資をして資産がプラスになるといわれる理由は、分配金を再投資するからです。
長期投資をしているとリーマンショックや新型コロナウイルス感染症など、一度は大きな暴落に巻き込まれることになるでしょう。
歴史上、どの15年間・20年間を切り取っても総資産がマイナスにならなかった理由のひとつは、投資したお金を再投資し続けることによる複利効果があげられます。
必ず再投資型を選びましょう。
楽天証券ならここに書いてあります。
「手数料・詳細タブ」→「その他詳細」→「分配金コース 積立注文:再投資型」
※楽天証券のこの商品は積立設定時に再投資型と受取型を選択するタイプです。

インデックスファンドを選ぼう
「信託報酬は安いものを選ぼう」でお話ししたアクティブファンドと、お勧めするインデックスファンドについてご説明します。
各ファンドの特徴は以下の通りです。
インデックスファンド | アクティブファンド | |
投資方針 | 日経平均株価やS&P500など の株価指数の指標に連動する | 運用のプロの独自の企業分析に より株価指数の値動きを上回る |
コスト | 安い | 高い |
リスク | 市場平均並み | 市場平均より高い |
アクティブファンドがインデックスファンドよりもコストが高い理由は、人件費が掛かっているからです。
投資方針にあるように、アクティブファンドはプロの運用により高いパフォーマンスを目指しています。
ただ、インデックスファンドよりも好成績を収めているアクティブファンドは、アクティブファンド全体の内、3割ほどだそうです。
高いパフォーマンスを出すことができる3割の運用のプロを、私たちが見抜くことができるか?というと非常に難しいと思います。
であれば、平均並みのリスクを取って安いコストのインデックスファンドの方が安心して投資できます。
そのファンドに投資し続けるかどうかは、世の中に流れる市場の情報や株価指数を参考に自分で検討することができます。
高いコストを払って、高いパフォーマンスが出ることが保証されないのであれば、アクティブファンドはお勧めしません。インデックスファンドを購入しましょう。
楽天証券ならここに書いてあります。
「基本情報」→「運用方針」→「〇〇に連動する投資効果を目指して…」の記載を確認。
目論見書には「インデックスファンド」とはっきり書いてありますので、目論見書もご確認ください。

アセットクラスの選び方
アセットクラスとは、国内株式、国内債券、外国株式、RIET(不動産投資信託)、コモディティー(金や銀など)のことを言います。
長期目線で成長すると思うアセットクラスを選びましょう。
日本が人口減少の一途をたどっていることや30年間の低成長、地震大国、国債大国であることを考えると、国内株式や国内債券のみに投資をすることはリスクが高いように思います。
日本人の多くは日本に住み、日本円で給料を受け取り続けています。
投資をしていない場合、日本経済100%で生活をしていることになります。
日本の経済破綻が絶対にないとは言えませんし、低成長な日本でもしっかり物価は上昇しています。
物価の上昇とは、モノの値段が上昇することを言います。
参考までに東京ディズニーランドの1dayパスポートの価格・映画チケットの平均価格の上昇をご覧ください。
・東京ディズニーランド(1dayパスポート)の価格上昇
1983年 | 3,900円(オープン時価格) |
2021年 | 8,200円(平日価格、休日価格は+500円) |
・映画チケットの平均価格上昇
1950年 | 63円 |
2020年 | 1,350円 |
東京ディズニーランドの1dayパスポートの価格は38年で2倍以上、映画チケットの平均価格は70年で20倍以上でした。
23歳の新入社員の給料が61歳の時2倍以上になってようやく物価上昇につりあう収入になるのです。物価の上昇、恐ろしいですね。
美味しい日本食をいただき、他国より安全が保障されている日本に住みながら物価上昇に備えるには、高成長な海外に投資して世界成長の恩恵を受けましょう。
どこが成長するかわからない…と思われる方は、まずは全世界株式のインデックスファンドを積み立て始めましょう。
今はアメリカの株式割合が非常に大きいですが、20年後にはアメリカよりも中国やインドなどの新興国が世界を牽引しているかもしれません。
その際も全世界株式を購入していれば、新興国への投資割合が増えて新興国経済の恩恵を受けことができるでしょう。
楽天証券ならここに書いてあります。
「基本情報」→「運用方針」→「外国株式・新興国株式・日本株式…」の記載を確認。
投資割合などは目論見書に詳しく載っていますので、もっと詳しく知りたい方は目論見書をご確認ください。

純資産額が大きいものを選ぼう
純資産額とは、その投資信託の規模を表しています。
新たにその投資信託を購入する人が増えれば純資産額は増加するし、解約する人が増えれば純資産額は減少します。
純資産が大きいほど、証券会社はその商品を運用する費用を確保することができます。
そのため繰り上げ償還されにくくなり、長期投資を続けることができるようになります。
また、純資産額が大きいほど信託報酬が安く設定されているそうです。
同じアセットクラスで信託報酬が同じくらいであれば、純資産額が大きい人気の投資信託を選択してもよいと思います。
楽天証券ならここに書いてあります。
「基本情報」→「純資産」

償還日
償還日とはファンドの運用が終了する日のことです。
ファンドの運用が終了すると、今まで運用してきたお金が手元に戻ってきてしまいます。
せっかく積立し始めても15年や20年の長期投資ができなければ、複利効果を得ることができません。
複利効果で投資資金を大きく増やすことが期待できるため、償還日は必ず「無期限」の銘柄を選びましょう。
楽天証券ならここに書いてあります。
「手数料・詳細タブ」→「その他詳細」→「償還日:無期限」

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