【貯金より投資したい】米国債券ETF「BND」とは?│特徴と活用方法を徹底解説!

お金と投資

投資を始めると、銀行貯金より株式市場にお金を置きたくなります。

「今より、もう少し価格が下がったら投資しよう」と思って投資タイミングを失っていませんか?

そんな方におすすめの米国債券の商品「BND」をご紹介します。

投資商品の特性を理解して、物価上昇に備えましょう!

こんな人にオススメ
  • 銀行預金を出来るだけ投資に回したい人
  • 値動きの少ない安全資産に投資したい人
  • 1つのETFで幅広く米国債券に投資したい人
  • 株式投資のみでは不安があり、リスク分散の効いた投資を検討している人



BNDとは?

BNDとは、バンガード・トータル債券市場ETF(Vanguard Total Bond ETF)の略称です。

ETFとは、Exchange Traded Fundの略称で、日本語では上場投資信託といいます。

ETFは「低コストで、少額から、国際分散投資が出来る」初心者におすすめの投資商品です。

そのETFの中でBNDは、幅広い債券インデックスのパフォーマンスに連動した運用を目指しています。

BNDの基本データ

2007年設立、 米国・NASDAQ市場の商品です。

純資産額も十分にあり、低コストでしっかりとリターンも確保できる商品と言えます。

投資地域米国
市場NASDAQ
設立2007/4/3
純資産総額78833.5百万
基準価格86.17
経費率0.04
平均リターン2.80%
※引用(楽天証券):https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/us_search/quote.html?ric=BND.O
※引用(Vanguard):https://investor.vanguard.com/etf/profile/overview/bnd

3つのメリット

BNDの中身を深堀しながら、BNDに投資するメリットを3つご紹介します。

幅広く米国債券に投資できる

BND1つで、バランスよく債券ファンドに投資できるところが魅力です。

BNDの中身はどんなファンドになっているのか、以下の表でご確認ください。

ファンドファンド詳細(著者調べ)
※以下の担保
債券市場
ETFの合計
資産担保クレジットカード債権、自動車ローン、
住宅ローン債権等
0.40%
商業用不動産ローン担保商業用の土地やオフィスビルなどの資産2.30%
ファイナンス融資資金8.80%
外国人4.00%
政府の住宅ローン担保個人住宅ローンの債権20.70%
インダストリアル工業製品の債権17.70%
その他0.80%
財務省/機関財政融資資金の運用財源(国債)43.00%
ユーティリティ公益事業(国・地方自治体などが行う道路,鉄道,
上下水道,教育施設,公園 等)の建設工事の財源
2.30%
合計 100.00%
※引用:https://investor.vanguard.com/etf/profile/portfolio/bnd
 「2021/06/30現在の発行者による分配」に著者調べのファンド詳細を加えて作成

財務省/機関・政府の住宅ローン担保 の 米国政府に関する債権が6割以上を占めています。

そのほかは、融資・カードローン・工業製品・公共事業・商業用不動産など、生活に密着した債権が3割以上あります。

この商品を購入せずに、類似した 6種類のETFを組み合わせても、同じファンドを作成することはできません(著者調べ )。

米国政府が簡単に破綻しないと考えれば、さまざまな債権に投資できるBNDは投資適格な商品だと思います。

低コストなのにリターンも期待できる

経費率0.04という低コストで、平均リターン2.80%という優秀さが魅力です。

経済破綻が起こりにくい国(米国を含む先進国など)であれば、債券は「低リスク資産」言われています。

リスクが低いからこそ、リターンも低くなります。

それでも、3%弱の平均リターンを確保できるBNDは良い商品と言えるでしょう。

非常に安定した値動き

債券は安全商品と言われながらも、商品の特性によって大きな値動きをするETFが多く存在します。

しかし、BNDにはいろいろなファンドが組み込まれているため、値動きが安定しています。

早速、チャートで比較してみましょう。

「BNDのファンド割合の大きい3つのETF」と「BND」を比較した5年間のチャートをご覧ください。


<VGLT(1~10年国債)と比較> ※BNDの43.00%を占める「財務省/機関」に類似した商品

※引用:2021/07/21のBloombergチャート│オレンジ:BND、ブルー:VGLT

BNDの中で国債は大きな割合を占めていますが、国債のみに投資した場合と比較して、安定した値動きであることが確認できます。



<MBSと比較> ※BNDの20.70%を占める「政府の住宅ローン担保」に類似した商品

※引用:2021/07/21のBloombergチャート│オレンジ:BND、ブルー:MBS

BNDにも約1/5ほど「政府の住宅ローン担保」が含まれているにもかかわらず、全くと言っていいほど値動きが異なります。

「政府の住宅ローン担保」 がバランス良くBNDに組み込まれていることがわかります。






<VCSHと比較> ※BNDの20.70%を占める
          「ファイナンス・インダストリアル・ユーティリティ」に類似した商品

※引用:2021/07/21のBloombergチャート│オレンジ:BND、ブルー:VCSH

BNDの方が、VCSHよりもコロナ時の暴落が少ないことがわかります。



これら3つのETFに類似したファンドをBNDは多く持っているにもかかわらず、値動きが緩やかであることがわかります。

リスク分散の効いた安定感のある投資商品として認識してよいでしょう。

2つのデメリット

次に、2つのデメリットを紹介します。

上昇・ 下落理由がわかりにくい

これはメリットの裏返しとも言えますが、チャートが上昇・下落した時に理由を考えることが困難です。

たくさんのファンドを組み入れた商品のため、変動理由は複雑になります。

上昇・下落の理由を考えて投資したいという方は、投資を控えた方がいいでしょう。

世界的経済危機には一時下落してしまう

2020年2月より始まった新型コロナウイルス感染症による世界的経済危機で、株価は大暴落しました。

その際、BNDも同じ時期に価格が下落しています。

世界的経済危機の時に、安心して寝ることができるポートフォリオを目指すには、少し物足りなさが残ります。

世界的経済危機の際も下げ幅の小さいことや、日々の値動きを安定させるための安全商品として持つと良いでしょう。

<SPYと比較> ※有名な米国株式指数

※引用:2021/07/21のBloombergチャート│オレンジ:BND、ブルー:SPY

BNDはどう活用すべき?

BNDは、値動きの少ない・リスク分散の効いた米国債券です。

BNDは「銀行預金を投資に回して、物価上昇に備えてたい」場合に活用すると良いと思います。

給料はなかなか上がらないのに、モノの価格は少しずつ上がっていく日本で、

預金を投資に回すことはとても大切です。

だからといって、リスクの高い株式ばかり保有すると、安心して生活を送れなくなってしまいます。

BNDに投資して、銀行預金よりも利息をもらうことで、将来に備えましょう!



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